キム・ジュンス脅迫で8億ウォン強奪した女性BJ、懲役7年確定―韓国社会とファンダムに走った衝撃

Jun 26, 2025
エンターテインメント
キム・ジュンス脅迫で8億ウォン強奪した女性BJ、懲役7年確定―韓国社会とファンダムに走った衝撃

事件概要:韓国芸能界を揺るがせた脅迫事件

みなさんはご存知でしたか?東方神起出身であり、現在はミュージカル俳優としても活躍するキム・ジュンス(シアジュンス)が、元AfreecaTVの女性BJ(インターネット配信者)A氏から約4年間にわたり101回も脅迫され、合計8億4,000万ウォン(約1億円)もの金品を奪われていたのです。A氏はジュンスとの私的な会話を盗聴・録音し、「SNSで公開する」と脅して金銭を要求。2025年6月、大法院(最高裁判所)はA氏に懲役7年の実刑判決を最終確定しました。

法廷で明らかになった手口と動機

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A氏の犯行は2019年、ジュンスと知り合ったことから始まります。A氏はジュンスとの会話や音声を無断で録音し、2020年9月から2024年10月までの約4年間にわたり「SNSで流す」と脅して101回も金銭を要求しました。裁判でA氏は「プロポフォール中毒で判断力が鈍っていた」「薬物購入のためにやった」と弁明しましたが、裁判所は計画的かつ執拗な犯行、被害額の大きさ、被害者の精神的苦痛を重く見て厳罰を下しました。

判決の詳細と社会的インパクト

1審・2審ともに懲役7年が言い渡され、2審では犯行に使われたスマートフォンや録音データの没収も命じられました。大法院は2025年6月24日、A氏の上告を棄却し、懲役7年の判決が確定。判決理由として「被害者の弱みを利用し、長期間にわたり巨額の金品を奪った罪質は極めて悪質」とし、被害者が精神的にも経済的にも甚大な被害を受けたことを強調しました。

韓国コミュニティ・ファンの反応:共感と怒り、そして疑問

韓国の主要コミュニティ(더쿠、네이트판、인스티즈、네이버、다음、디시인사이드、에펨코리아、PGR21)では、ジュンスへの同情や「芸能人も人間だ」「プライバシーは守られるべき」といった声が多く見られました。一方で「なぜ長期間支払いを続けたのか」「有名人の脆弱性を突いた犯罪だ」といった疑問や、加害者への憤りも噴出。さらに、A氏が薬物購入資金のために犯行を繰り返していたことが明らかになり、韓国社会で薬物犯罪や有名人のプライバシー保護への関心が高まっています。

ファンダム文化と韓国芸能界のリスク

今回の事件は、韓国のBJ文化や配信者と芸能人の距離の近さ、SNSの影響力、そして有名人が抱えるリスクを象徴しています。AfreecaTVなどの配信プラットフォームでは、視聴者数や注目を集めるために過激な行動を取るBJも少なくありません。今回のように、私的なやり取りが犯罪の道具となり得る現実は、ファンダム文化が成熟した韓国社会ならではの課題でもあります。海外ファンにとっても、韓国芸能界の「表と裏」を知る重要なケースとなりました。

キム・ジュンスと所属事務所の対応、今後の展望

ジュンスと所属事務所Palm Tree Islandは「ジュンスは明確な被害者であり、違法行為は一切していない」と強調。ファンへの公式声明で「5年間続いた脅迫に苦しんだが、今後も活動は止めない」と宣言しました。事件を受けて、芸能人のプライバシー保護や法的支援の強化を求める声が高まり、韓国社会全体で「有名人も守られるべき存在」という認識が広がっています。

事件が投げかける現代韓国社会への問い

この事件は単なる芸能スキャンダルにとどまらず、デジタル社会におけるプライバシー、犯罪、そしてファンダム文化の光と影を浮き彫りにしました。韓国では有名人の私生活がしばしば犯罪の標的となり、社会全体がそのリスクとどう向き合うかが問われています。判決後もコミュニティでは「再発防止策」や「法整備」の必要性が議論されており、今後の韓国芸能界の在り方に大きな影響を与える事件となりました。

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