韓国が国家規模で始めるNGSベースの精密医療コンソーシアム

国家規模精密医療研究の幕開け
10月23日にソウルのPeace&Parkコンベンションセンターで国立がんセンターが『NGSパネルデータ基盤の癌精密医療技術開発』コンソーシアムの着手報告会を開催し、5年間の大規模研究プロジェクトを正式に始動させました
国立がんセンターが総括主幹機関を務め、イ・グンソク院長が研究責任者を務めるもと、延世大学や三星ソウル病院、ソウルアサン病院など7大主要医療機関が参加しています
保健福祉部主管のもと、関連学会やゲノム解析企業を含む計19機関が連携し、全国的な精密医療研究体制を構築しました
8万件規模のビッグデータ基盤

コンソーシアムは2019年から2023年までに実施されたNGSパネル検査約12万件のうち、67%にあたる8万件の臨床-NGSパネルデータを収集・標準化し、少なくとも8種のがん種別に患者単位の統合データベースを構築します
この巨大プラットフォームはAIを活用した臨床意思決定支援システム(CDSS)の開発や、保険給付拡大の根拠創出にも貢献する予定です
これにより、予後予測や治療方向の最適化など、がん診断・治療の革新が期待されます
オンラインコミュニティの反応
Tistoryのasuranetブログでは、NGSによる個別化治療で患者の予後が改善した事例が紹介され、大きな注目を集めています
Naverブログのh-chosunは、NGSパネルで迅速に変異を特定できる利点を解説し、技術的な理解を深める投稿が人気です
minyoungxiの技術解説ブログでは、シーケンスデータ解析の具体的手法がわかりやすくまとめられ、研究者やエンジニアから高評価を得ています
missing-pieceはデータプライバシーや倫理面への懸念を提起し、全国規模プロジェクトの課題を議論する場を提供しています
また、youthdaily_ブログでは若手研究者の視点から期待と不安の両面が語られ、コミュニティ全体で活発な意見交換が行われています
これからの展望と挑戦
今後5年間で、各がん種ごとの精密診断プロトコルを高度化し、NGS解析の標準化を進めつつ、少なくとも2件以上のAI/CDSSツールを開発する計画です
最大のチャレンジはこれらの成果を患者の治療成績向上や保険制度改革につなげることですが、全国的連携モデルとしての成功が期待されています
韓国は本プロジェクトを通じて、世界に誇る精密医療の先進事例を作り出そうとしています