「警察よりもガードが銃を上手く扱う」—尹元大統領の逮捕状騒動に韓国社会が揺れる理由

Jul 11, 2025
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「警察よりもガードが銃を上手く扱う」—尹元大統領の逮捕状騒動に韓国社会が揺れる理由

韓国を揺るがす逮捕状—何が起きたのか
皆さんは2025年7月、韓国の元大統領・尹錫悦(ユン・ソギョル)が再び逮捕されたニュースを知っていますか?特別検察官チームが発表した逮捕状には、警護官に銃を露出させて警察の逮捕執行を妨害するよう指示した疑い、ビハフォン(暗号通信機)記録の削除指示、非常戒厳令の虚偽公報など、前代未聞の内容が盛り込まれています。韓国社会では「なぜここまで事態が悪化したのか?」という声がネット上で噴出しています。

非常戒厳令と12月の政治危機—韓国現代史の転換点
2024年12月、尹元大統領は政治的な行き詰まりと野党の反発を受け、韓国で1979年以来初となる非常戒厳令を宣言しました。これに対し、国会は迅速に戒厳解除を決議し、全国で大規模な抗議デモが発生。国民の怒りと議会の決断が尹大統領の弾劾、そして一連の司法手続きへとつながりました。韓国の現代史における「民主主義の試練」とも言える出来事です。

「警察は銃を撃つ腕がない」—警護官への異例の指示
逮捕状には、尹元大統領が警護処幹部に「警察が来ても銃を見せれば怖がる。警護官の方が銃の腕は上だ」と述べ、警察の逮捕執行時に銃を持って目立つよう巡回するよう命じたと記載されています。実際、警護官たちは防弾ヘルメットと小銃を装備し、大統領官邸周辺をパトロール。これに対し、韓国の主要コミュニティ(ディシインサイド、FMコリアなど)では「これは映画か現実か」「権力の乱用だ」といったコメントが殺到しました。

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証拠隠滅疑惑と「ビハフォン」サーバー削除指示
さらに、尹元大統領が戒厳令発令直後、警護処幹部に対し軍司令官らのビハフォン記録を削除するよう圧力をかけた疑いも浮上。これについて尹元大統領側は「セキュリティ規定に従っただけで、実際に削除はされていない」と主張していますが、批判的な世論は「証拠隠滅の典型例」とみなしています。ネイバーやネイトパンでも「元検事総長がこのような行為をするとは」と失望の声が目立ちます。

虚偽公報と世論操作—海外メディアへのアプローチ
戒厳令解除後、尹元大統領は海外広報担当秘書官に対し「戒厳令は正当だった」とする内容のプレスリリースをAP通信やCNN、読売新聞などに配信するよう指示したとされています。これには「議員の国会出入りは制限されていない」など事実と異なる内容も含まれていたと特別検察官は指摘。インスティズやダウムなどのコミュニティでは「国際社会を欺く行為だ」「大統領の資格なし」といった厳しい意見が多く見られます。

韓国オンラインコミュニティの反応—怒りと皮肉、そして分断
この一連の事件に対し、韓国のオンラインコミュニティは大きく揺れています。Theqooでは「まるで映画のような現実」「大統領がここまでやるとは信じられない」といった驚きの声が。ディシインサイドでは「まだ自分を検事総長だと思っているのでは?」という皮肉も。一方、保守系掲示板では「政治的報復から大統領職を守っただけ」と尹氏を擁護する意見もあり、社会の分断が浮き彫りになっています。

海外ファン必見—韓国政治スキャンダルの文化的背景
韓国は過去に軍事独裁や大規模な市民運動を経験し、権力者による暴力や証拠隠滅への警戒感が強い社会です。大統領によるガードの武装指示や証拠隠滅疑惑は、単なる一人の問題ではなく「民主主義の強さ」と「社会の透明性」が問われる事件として受け止められています。

今後の展開—尹元大統領と韓国社会の行方
2025年7月現在、尹元大統領は拘束され、権力乱用や内乱未遂など複数の容疑で捜査が続いています。特別検察官チームは他の元政府高官の起訴も視野に入れており、韓国社会では「正義は実現されるのか」「この事件から何を学ぶべきか」が最大の関心事となっています。

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