イ・ギョンギュ「薬物運転」疑惑で警察立件…韓国芸能界を揺るがす真相と議論

韓国バラエティ界のゴッドファーザー、イ・ギョンギュとは?
皆さんはイ・ギョンギュをご存じですか?彼は40年以上にわたり韓国のバラエティ番組を牽引してきたレジェンド的存在です。『ミスタートロット3』のマスターとしても活躍し、世代を超えて愛されてきました。そんな彼が今回「薬物運転」疑惑で警察に立件され、韓国芸能界に大きな衝撃を与えています。
イ・ギョンギュは常に正直なトークや、健康問題(パニック障害)を公に語る姿勢で、視聴者から信頼を集めてきました。だからこそ、今回の事件は韓国国内外のファンにとっても大きなニュースとなっています。
事件の経緯:車の取り違いと薬物検査

6月8日午後、ソウル江南区のゴルフ練習場で、イ・ギョンギュは自身の車と同じ車種の他人の車を誤って運転し、会社まで移動しました。これは駐車係のミスによるもので、車の持ち主が盗難を疑い警察に通報。警察が出動し、イ・ギョンギュに飲酒・薬物検査を実施。アルコールは陰性でしたが、簡易薬物検査で陽性反応が出ました。
イ・ギョンギュ本人は「病院で処方された薬を飲んだだけ」と説明し、薬物乱用を強く否定しています。
韓国の道路交通法と「薬物運転」基準
韓国の道路交通法では、処方薬であっても正常な運転ができない状態での運転は違法とされています。つまり、医師から処方された薬でも、運転能力に影響が出る場合は処罰対象となるのです。
今回のケースでは、イ・ギョンギュが長年服用してきたパニック障害の薬や風邪薬が、検査で向精神性医薬品として検出されました。警察は国立科学捜査研究院に薬物鑑定を依頼し、現在も事実関係を調査中です。
芸能界・コミュニティの反応:擁護と批判が交錯
韓国の主要コミュニティ(더쿠、네이트판、인스티즈、디시인사이드など)では、イ・ギョンギュを擁護する声と批判的な声が入り混じっています。
肯定的な意見:「長年パニック障害で薬を服用しているのは有名。乱用ではない」「有名人だからこそ見せしめにされているのでは?」
否定的な意見:「誰であっても法律は平等。処方薬でも運転は危険」「一般人ならもっと厳しく扱われていたはず」
中立的な意見:「薬の影響で運転できないリスクをもっと啓発すべき」
このように、事件は単なるスキャンダルに留まらず、社会全体の薬物運転に対する認識にも影響を与えています。
文化的背景:健康、処方薬、そして芸能人の責任
韓国では近年、精神健康や処方薬の話題が徐々にオープンになってきましたが、依然として偏見や誤解が根強く残っています。イ・ギョンギュは自らのパニック障害を公表し、治療薬の服用も隠していませんでした。しかし、芸能人には模範的な行動が強く求められるため、今回のような事件は大きな波紋を呼びます。
また、処方薬と運転のリスクについては一般市民への啓発がまだ十分とは言えず、今回の事件が社会的な議論のきっかけとなっています。
今後の展開と韓国社会へのインパクト
2025年6月25日現在、イ・ギョンギュは警察の調査に全面協力し、薬の処方内容や服用状況も開示しています。警察は監視カメラ映像や証言をもとに、実際に運転能力が低下していたかどうかを調査中です。
この事件は、芸能人の社会的責任や精神健康への理解、そして薬物運転に関する法制度の見直しなど、韓国社会全体に多角的な議論を投げかけています。今後の捜査結果や社会的反応にも注目が集まっています。