止まらない光州市内バスストライキ:交渉決裂、市民と労働者の苦悩が続く

光州市内バスストライキの背景と経緯
みなさんはご存知でしたか?光州市内バス労働組合は2025年6月5日から全面ストライキに突入しました。組合は基本給8.2%引き上げと定年65歳への延長を要求していますが、会社側は運営赤字や財政負担を理由に賃金凍結を主張し、交渉は決裂しました。ストライキは一時中断されましたが、6月9日から再び無期限で再開され、市民の生活に大きな混乱をもたらしています。
市民生活への影響と不便の実態

ストライキの影響で、通常より約70〜80%のバスしか運行されていません。一部路線では運行が完全に停止し、バス利用者は長い待ち時間や乗り換え、タクシー利用を余儀なくされています。特に車を持たない高齢者や学生、夜間勤務の市民は大きな不便を感じています。ブログやSNSでは「出勤が毎日大変」「タクシー代がかさむ」といった声が多く見られます。
光州市の対応策とその限界
光州市は市民の不便を最小限に抑えるため、非組合員や代替運転手を緊急投入し、バス運行率を70%以上に維持する方針を取りました。また、地下鉄やタクシーの増便、臨時バスの投入なども実施されていますが、混雑や遅延は避けられず、特に出退勤時間帯の混乱が続いています。市はリアルタイム運行情報の提供や、コミュニティタクシーの利用促進も呼びかけています。
労働組合の主張と現場の声
労働組合は「低賃金・長時間労働の構造を変えたい」「市民の不便を減らすために我慢してきたが、もう限界だ」と訴えています。一方、会社側は「利用者減少や赤字でこれ以上の賃上げは困難」と反論。両者の溝は深く、交渉は平行線をたどっています。現場の運転手からは「生活が苦しい」「市の責任転嫁だ」という切実な声も上がっています。
オンラインコミュニティの反応:共感と批判が交錯
韓国の主要コミュニティ(더쿠、네이트판、인스티즈など)では、運転手に同情する声と、長引くストライキに対する不満が入り混じっています。「この給料じゃ生活できないのは当然」「市はもっと積極的に動くべき」という意見がある一方、「なぜ市民が犠牲にならなければならないのか」「いつまで続くのか」といった批判も目立ちます。ブログやSNSでは「早期解決を望む」「双方の歩み寄りが必要」といった冷静な意見も増えています。
韓国公共交通の文化的背景と今回のストライキの意味
韓国ではバスが市民生活の基盤となっており、特に光州のような都市では車を持たない人々にとって不可欠な存在です。準公営制(준공영제)は安定した雇用と市民サービスの両立を目指して導入されましたが、運営費用や責任分担を巡る対立が絶えません。今回のストライキは、公共交通の持続可能性や労働環境、地方自治体の役割について社会的な議論を呼び起こしています。
今後の展望と市民の期待
6月19日時点で交渉は依然として平行線をたどり、新たな協議の日程も決まっていません。市は追加の臨時交通対策を検討中ですが、市民の不便は続いています。市長は専門家や関係者を交えた新たな対話の場を提案していますが、信頼回復には時間がかかりそうです。市民の多くは「一日も早い解決」を切望しており、今後の動向に注目が集まっています。
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