また新たに現れた「パミョ」論争──韓国ファンダム文化と著作権問題の最前線

Jun 17, 2025
エンターテインメント
また新たに現れた「パミョ」論争──韓国ファンダム文化と著作権問題の最前線

パミョとは何か?韓国ネットで話題沸騰の新ミーム

みなさんは「パミョ」という言葉をご存知ですか?元々は「墓を掘り起こす」という意味ですが、今や韓国ネット界隈では「過去のスキャンダルや論争を再び掘り起こす」という意味のミームとして大流行しています。2025年現在、パミョは単なるネタを超え、ネット世論やファンダム文化を動かすキーワードになっています。

Blue Archive広告騒動──ファンアートか?無断複製か?

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今回の論争の発端は、人気ゲーム『Blue Archive』の広告に登場したイ・セドルの3Dモデル。公式は「ファンが一日で作った」と説明しましたが、そのクオリティがあまりにも高く、多くのユーザーが「既製品の無断複製では?」と疑念を抱きました。これにより、ファンダムの創作活動と著作権の境界線が再び注目を集めています。

Blue Archive vs. NIKKE──デザイン盗用疑惑とファンダム抗争

さらに火に油を注いだのが、Blue ArchiveとNIKKEという二大ゲームのキャラクターデザインやプロモーションモデルの類似性をめぐるパクリ疑惑。両ファンダムはSNSやコミュニティで激しく衝突し、「Blue Archiveが圧倒的に勝つ」や「NIKKEの方がオリジナルだ」といった声が飛び交っています。この論争は単なるゲームの枠を超え、韓国ポップカルチャー全体に波紋を広げています。

韓国コミュニティの反応──怒り・皮肉・ミーム化

DC Inside、Theqoo、Instiz、Efem Koreaなど、韓国の主要オンラインフォーラムでは「また著作権を朝食に?」や「ファンダムが団結すれば何でもできる」など、怒りや皮肉、さらには新たなミームが次々と生まれています。パミョ精神が炸裂し、どんなスキャンダルも埋もれることなく再び議論の的となるのが韓国ネット文化の特徴です。

AI時代の著作権と創作──新たな課題

AI技術の進化により、創作物の盗用やプラジオ問題はさらに複雑化しています。最近のブログやニュース記事でも、AIが既存作品を模倣・再構築する事例が増えていると指摘されています。韓国ファンダムは高度に組織化されており、AIを駆使したファンアートやトロール行為も見られますが、同時にコミュニティによる厳しい監視も行われています。

文化的背景──なぜパミョが韓国でこれほど盛り上がるのか

海外ファンの皆さんにぜひ知ってほしいのは、韓国のオンラインコミュニティが持つ「集団記憶」と「正義感」です。パミョは単なる炎上やネタではなく、社会的な正義や物語の修正、時には権力への挑戦として機能します。この文化的土壌が、パミョ現象をここまで大きくしたのです。

まとめ──ファンダムとネット文化の未来

パミョ論争は、韓国のデジタル社会において何も埋もれず、すべてが再評価される時代の象徴です。ファンダムやコミュニティが今後もポップカルチャーや著作権議論をリードしていくことは間違いありません。海外ファンもこの動向を注視することで、韓国現代文化の本質をより深く理解できるでしょう。

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