韓国の辞職専攻医たちが大激怒:「沈黙」する大専協に不満爆発、“今後の計画を明らかにせよ”

辞職専攻医たちの不満が爆発、なぜ今“大専協”に矛先が?
みなさんはご存じでしたか?韓国の医療界で今、辞職した専攻医たちが自分たちの代表組織である大専協(大韓専攻医協議会)への不満を爆発させています。イ・ジェミョン新政権発足後も大専協のリーダーが公に発信しないことに対し、「前政権と何も変わらない」と痛烈に批判。30名以上の辞職専攻医が共同声明を出し、「6月30日までに総会や説明会を開かず、今後の計画や意思疎通の場を設けなければ、個別に行動を起こす」と強く主張しています。
この声明は、従来のトップダウン型の意思決定や情報共有の欠如に対する根深い不信感を反映しています。実際、複数のニュースやブログでも「内部の意見が分断され、現場の声が伝わらない」という声が多く見られます。
“沈黙”する大専協への批判と、現場のリアルな声

大専協のパク・ダン非常対策委員長はこれまで専攻医の権益を守ってきたと評価されつつも、今のコミュニケーション構造は「前政権と変わらない」との批判が集中しています。
ネイバーやティストリーなどのブログでは「情報が全く降りてこない」「何が交渉されているか分からない」といった現役・辞職専攻医のリアルな声が多数投稿されています。また、ディシインサイドやエフエムコリアなどのコミュニティでも「トップは現場の意見を聞かない」「透明性がなさすぎる」といった否定的な意見が目立っています。
9月復帰を希望する動きと、その背景
最近、辞職専攻医の間では9月の現場復帰を希望する動きも広がっています。200名以上がグループチャットで意見をまとめ、ソウル市医師会に「復帰の意思」を伝えたことが報じられました。
彼らは「5月の追加募集時に『政権が変われば新たな対話が始まるのでは』と期待したが、現執行部が『まだ戻る時期ではない』と発信したため復帰を見送った」と説明しています。しかし新政府発足後も大専協や医師会が十分な意見収集をせず、事態を傍観していると批判しています。
現場の分裂と、コミュニティでの激しい議論
専攻医たちの間では、復帰派と現状維持派の間で意見が割れています。MBCやネイトニュースなど複数の報道によると、「今こそ復帰すべき」という声がある一方、「今はまだ時期尚早」「組織が変わらなければ意味がない」といった慎重論も根強いです。
ディシインサイドやインスティズなどのコミュニティでは「患者のためにも早く戻るべき」「リーダーが変わらないと何も変わらない」など、肯定・否定両方の意見が飛び交っています。
大専協執行部への具体的な要求と今後のシナリオ
辞職専攻医たちはパク委員長に対し、①6月30日までの総会や説明会の開催、②活動履歴と今後の計画の公開、③会議録の透明な公開と意見提出窓口の設置、の3点を強く要求しています。
もしこれらが実現しなければ「大専協にはもう期待しない」とし、個々の判断で行動を続けると宣言。こうした動きは、組織の分裂や現場のさらなる混乱を招く可能性も指摘されています。
韓国医療界の文化的背景と、海外ファンが知るべきポイント
韓国の医療界は伝統的に強いヒエラルキーとトップダウン型の意思決定が根付いてきました。しかし近年、若い専攻医や医学生の間で「透明性」や「現場の声の反映」を求める動きが強まっています。
今回の騒動は、まさにこうした世代間・文化的ギャップが表面化した象徴的な出来事です。日本や海外の医療ファンが注目すべきなのは、韓国社会全体が「開かれた議論」「ボトムアップ型のリーダーシップ」へと変化しつつある点です。
また、ネイバーやティストリーのブログ、ディシインサイドやエフエムコリアのコミュニティは、単なる情報発信の場ではなく、現場の声や世論を動かす重要な役割を果たしています。
今後の展望と医療界の未来
政府は事態収拾のためのタスクフォース設置を進めていますが、8月には新たな専攻医募集が始まるため、現場の混乱が長引けば医療現場への影響も避けられません。
専攻医たちの「声」がどこまで組織や政策に反映されるか、今後の韓国医療界のリーダーシップやガバナンスのあり方が問われる局面です。
みなさんも、韓国の若い医療人たちがどのように変革を起こしていくのか、ぜひ注目してみてください。