歴代コンサートツアー売上ランキングTOP15：なぜアメリカとイギリスが独占？

アメリカ＆イギリスが独占する理由とは？

みなさんは、世界のコンサートツアー売上ランキングTOP15が、ほぼアメリカとイギリスのアーティストで埋め尽くされていることをご存知ですか？これは単なる偶然ではなく、長年にわたる音楽業界の構造、巨大な市場規模、そして英語圏のグローバルな影響力が背景にあります。アメリカやイギリスのアーティストは、国内外に莫大なファンベースを持ち、世界中のスタジアムを満員にできる力を持っています。さらに、チケット価格の高騰やライブエンタメの国際化も、彼らの売上を押し上げています。

2025年最新版！歴代コンサートツアー売上TOP15

最新のデータをもとに、グッズやスポンサー収入を除いた純粋なチケット売上ランキングを紹介します。
15位 ロジャー・ウォーターズ「The Wall Live」（イギリス）：約8788億ウォン
14位 コールドプレイ「A Head Full of Dreams Tour」（イギリス）：約9503億ウォン
13位 ローリング・ストーンズ「No Filter Tour」（イギリス）：約9637億ウォン
12位 ローリング・ストーンズ「A Bigger Bang Tour」（イギリス）：約9683億ウォン
11位 ビヨンセ「Renaissance World Tour」（アメリカ）：約9690億ウォン
10位 ガンズ・アンド・ローゼズ「Not in This Lifetime Tour」（アメリカ）：約9710億ウォン
9位 ピンク「Summer Carnival」（アメリカ）：約9742億ウォン
8位 ハリー・スタイルズ「Love On Tour」（イギリス）：約9751億ウォン
7位 ブルース・スプリングスティーン「2023-2025 Tour」（アメリカ）：約9780億ウォン
6位 エド・シーラン「The Mathematics Tour」（イギリス）：約1兆622億ウォン
5位 U2「360° Tour」（アイルランド）：約1兆2755億ウォン
4位 エド・シーラン「Divide Tour」（イギリス）：約1兆3529億ウォン
3位 エルトン・ジョン「Farewell Yellow Brick Road」（イギリス）：約1兆3727億ウォン
2位 コールドプレイ「Spheres World Tour」（イギリス）：約1兆9876億ウォン
1位 テイラー・スウィフト「Eras Tour」（アメリカ）：約2兆9743億ウォン
これらの数字は、世界的なツアー規模と、英米アーティストの市場支配力を如実に示しています。

テイラー・スウィフト「Eras Tour」：史上最大の経済インパクト

テイラー・スウィフトの「Eras Tour」は、2024年12月にカナダ・バンクーバーで幕を閉じ、総観客数は1,000万人超、チケット売上は3,000億円（約2兆9743億ウォン）を突破しました。その経済効果はアメリカ国内だけで7,500億円以上、関連消費を含めると1兆5,000億円に達するとも言われています。平均チケット価格は約127ドル（約1万9,000円）で、ファンはグッズや衣装にも多額を費やしました。スウィフトのファン層は国際的に広がり、SNSやストリーミングの影響力も絶大です。

コールドプレイ、エルトン・ジョン、U2のツアーが示す“サステナビリティ”と“レガシー”

コールドプレイの「Music Of The Spheres World Tour」は、2022年3月から2025年までに9億4,570万ドル（約1兆9876億ウォン）の収益を上げ、エコを重視したツアー運営で話題に。CO2排出量は過去ツアー比で59%削減され、観客1人につき1本の木を植樹するなど、音楽とサステナビリティの融合を実現しました。エルトン・ジョンやU2も、長年のキャリアと世代を超えた人気で、ツアー売上ランキングの上位を維持しています。

韓国コミュニティの反応：憧れと現実、そしてK-POPの挑戦

韓国のTheqooやInstiz、DC Insideなどのコミュニティでは、「やっぱりアメリカとイギリスが強すぎる」「BTSやBLACKPINKもいつかはこのランキングに入るはず」といった声が多く見られます。一方で、「韓国の会場規模が小さい」「チケット価格が安いから売上で勝てない」という現実的な意見や、「グッズ売上やデジタル配信で勝負するしかない」といった分析も。ファンの間では「海外ツアーに追っかけで行くのが夢」というコメントも多く、K-POPのグローバル化が進む中で、今後の変化に期待する声が高まっています。

日本の音楽業界との比較と文化的背景

日本でも近年チケット価格が上昇し、アリーナクラスのライブの価格は1万円を超えることが一般的になっています。しかし、音楽を「無料で聴く」文化が根強く、ライブやグッズでの収益化が重要視される傾向に。海外アーティストのツアーと比べると、会場規模や動員力、プロモーションの仕組みも異なり、グローバル市場での競争力には課題が残っています。一方で、邦楽アーティストもアジアや欧米でのライブ展開を強化しており、今後のランキング入りが期待されています。

国際ファンが知るべき“ライブビジネス”の現実

世界のライブエンタメ市場は、2024年上半期だけで約4,957億円（約30億7,000万ドル）の興行収入を記録し、平均チケット価格は過去最高の127.38ドルに達しました。一方で、中小規模のアーティストや会場は競争激化の影響で苦戦しており、巨大ツアーとの格差が拡大しています。ライブビジネスの現場では、チケット売上の10～15%がエージェンシー、残りはプロモーターやアーティストに分配されるなど、複雑な収益構造も特徴です。

まとめ：ライブツアーは“文化の力”のバロメーター

歴代コンサートツアー売上ランキングは、単なる数字の競争ではなく、アーティストの影響力、ファンの熱量、そして国や文化の力を映し出す鏡です。今後、K-POPやJ-POP、ラテン音楽など新たなジャンルが台頭し、ランキングに変化が起きる可能性も。みなさんも、次の“歴史的ツアー”の目撃者になるかもしれません！