セルトリオン、第2四半期売上高9615億ウォン・営業利益2425億ウォンの「史上最高」記録

Jul 25, 2025
ビジネス
セルトリオン、第2四半期売上高9615億ウォン・営業利益2425億ウォンの「史上最高」記録

セルトリオンの驚異的な第2四半期業績発表

韓国のバイオ医薬品大手セルトリオンが7月21日に発表した2025年第2四半期の暫定業績は、まさに業界を震撼させる内容でした。連結ベースで売上高9615億ウォン(約742億円)、営業利益2425億ウォン(約187億円)を記録し、いずれも第2四半期として史上最高値を更新しました。

特に注目すべきは営業利益の成長率で、前年同期比234.5%という驚異的な増加を見せました。売上高も前年同期比9.9%増と堅調な成長を維持し、営業利益率は25%台に改善されました。この業績は投資家たちにいち早く伝えるため、例年より約2週間早いタイミングで発表されたということで、経営陣の自信の表れとも受け取れます。

高マージン新製品群の躍進が牽引

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今回の史上最高業績の背景には、高収益性を誇る新製品群の本格的な成長があります。特にレムシマSC(米国での製品名:ジムペントラ)、ユフライマ、ベグゼルマ、ステキマなどの高マージン製品が売上と営業利益の拡大を牽引しました。

高マージン新製品の売上構成比は53%に達し、前年同期の30%から大幅に拡大しました。これは単なる売上増加ではなく、収益性の質的向上を意味する重要な指標です。レムシマSCは欧州5大市場で25%の市場シェアを確保し、特に英国(88.8%)、フランス(80%)、スペイン(75.8%)、ドイツ(73.8%)で圧倒的な地位を築いています。

原価率改善による収益性の劇的向上

セルトリオンの業績で最も印象的な点の一つが、原価構造の劇的な改善です。2025年第2四半期の原価率は約43%水準となり、前年同期の58%から15ポイントも改善されました。さらに前四半期と比較しても、わずか1四半期で4ポイントの原価率削減を実現し、急速に利益幅を拡大させました。

この改善は、セルトリオンヘルスケアとの合併後の統合効果が本格化したことによるものです。具体的には、合併前の高コスト在庫の消化、生産収率の改善(タイター改善効果)、第3工場の稼働率上昇、原料医薬品の外注生産削減、既存製品の開発費償却終了などが寄与しています。

韓国投資コミュニティの熱い反応

ネイバーやダウムなどの韓国主要ポータルサイトでは、セルトリオンの業績発表に対して投資家たちの熱い議論が繰り広げられています。ネイバーファイナンスの掲示板では「セルトリオンがついに真の実力を見せた」「高マージン製品への転換が成功している証拠」といった肯定的なコメントが多数見られます。

一方で、DCインサイドやPGR21などのコミュニティでは「株価上昇が業績に比べて控えめ」「競合他社との差別化がさらに重要になる」といった冷静な分析も見られます。特に投資関連ブログでは、セルトリオンの目標株価を22万~24万ウォンに設定する証券会社が多いことから、現在の株価水準での投資機会に注目が集まっています。

下半期4つの新製品ローンチ計画

セルトリオンの成長ストーリーは第2四半期で終わりません。下半期には世界主要国でオムニクロー、アプトーズマ、アイデンゲルト、ストボクロー・オセンベルトの4つの新製品が順次発売予定です。これらの製品は大きな治療領域をターゲットとしており、セルトリオンの売上基盤をさらに多様化させる重要な役割を果たすと期待されています。

特に注目されているのは、これらの新製品がすべて高マージン製品として位置づけられていることです。セルトリオンはバイオシミラー市場でのリーダーシップを活かし、プレミアム製品への転換を加速させています。業界専門家は「セルトリオンの新製品ラインナップは、単純なボリューム成長から価値創造型成長への転換を示している」と評価しています。

グローバル展開とCDMO事業への野心

セルトリオンの成長戦略はバイオシミラーだけにとどまりません。2025年6月に開催されたバイオUSAでは、子会社セルトリオンバイオソリューションズのCDMO(委託開発製造)事業を本格的にPRしました。同社は2025年上半期中に国内工場用地を選定し、下半期から本格的な建設に着手する計画です。

さらに、次世代抗体薬物複合体(ADC)や抗体新薬など次世代パイプラインの拡大も積極的に推進しています。3月には米国FDAから次世代ADC新薬「CT-P70」の第1相臨床試験計画(IND)承認を取得し、本格的な新薬開発に乗り出しました。2028年までにADCおよび多重抗体分野で計13個の新薬パイプラインを確保するという目標も設定しています。

投資家還元と長期的価値創造への取り組み

セルトリオンは優秀な業績を株主にも還元しています。業績発表直後に1000億ウォン規模の追加自社株買いプログラムを発表し、2025年全体で約7500億ウォンの自社株買いプログラムを実施しています。また、持株会社セルトリオンホールディングスも5000億ウォン規模のセルトリオン株式購入計画を発表するなど、企業価値向上への強い意志を示しています。

ティストリーブログやネイバーブログでは、個人投資家たちがセルトリオンの長期投資価値について活発に議論しています。「2025年売上5兆ウォン目標は十分達成可能」「グローバルバイオシミラー市場でのリーダーシップが確固たるものになった」といった楽観的な見方が多数を占めています。証券会社のレポートでも、セルトリオンに対する「買い」推奨が相次いでおり、目標株価の上方修正も続いています。

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