健康理由か特権か 韓国元大統領の裁判欠席を巡る論争

疑問になる健康上の理由

ユン・ソクヨル元大統領が内乱容疑の裁判を三週間連続で欠席し肝機能異常を理由に挙げたことが大きな話題になっている
2025年10月13日に行われた第14回公判でも出廷を拒否しソウル中央地裁は理由の妥当性を却下して審理を続行した
当初はめまいと嘔吐と報じられたが保釈を却下された後も公判には現れず健康優先か司法軽視か問われる状況だ

イ・ジェミョンの不屈の姿勢

野党指導者イ・ジェミョン現大統領は13日間の飢餓ストライキ中にも検察からの呼び出しに応じて出廷しその後首にナイフで刺されるテロ事件を受けても17日後には中央地裁で審理に臨んだ
飢えや傷を負ったにもかかわらず毅然と裁判に向かう姿は韓国メディアで勇気の象徴とされ国民の高い支持を集めた
この対比がユン元大統領の扱いに対する二重基準の指摘を強めている

ブログとSNSの反応

Naverブログのjosephkwonはユン元大統領の行動を子供の我儘のようだと厳しく批判しgoodchoyは保釈申請が却下された直後の欠席に疑問を呈した
jkhan012は裁判所の対応が甘いとしachamnewsは判事の寛大さを問題視する記事を掲載した
またphilateliaやzend4uなど計六件のブログでは約七割が二重基準を批判し三割が健康配慮に理解を示している
PGR21やDC Insideのフォーラムでも市民の信頼が揺らいでいると嘆きの声が上がった

韓国政治文化の背景

韓国では公務員や政治家に厳格な服務規律が求められ裁判出廷は公的義務として重んじられている
憲法上の訴訟請求権や裁判独立の原則と合わせ司法手続に特別扱いを許さない文化が根付く
政治の司法化が進む中権力者にも市民と同じルールを適用すべきとの声が高まりつつある
この論争は2026年の選挙に向けて国民の司法と政治への信頼を左右しかねない重大なテーマだ