「金利がさらに下がる前に…」韓国で定期預金に10兆ウォンが殺到!今なぜ預金ブーム?

Jun 18, 2025
金融
「金利がさらに下がる前に…」韓国で定期預金に10兆ウォンが殺到!今なぜ預金ブーム?

はじめに:金利が下がるのに、なぜ預金に殺到?

みなさん、知っていましたか?2025年6月現在、韓国では金利が下がり続けているにもかかわらず、定期預金や積立預金に10兆ウォン以上もの資金が流れ込んでいます。普通なら金利が下がると預金から資金が流出するはずなのに、なぜ今「預金ブーム」が起きているのでしょうか?この現象は経済ニュースやSNS、ブログ、コミュニティで大きな話題となっています。

コフィックス金利とは?8ヶ月連続の下落が意味するもの

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2025年5月のコフィックス(COFIX:資金調達コスト指数)は2.63%と、前月より0.07ポイント下落し、8ヶ月連続の下落となりました。これは2012年以来、約3年ぶりの低水準です。コフィックスは韓国8大銀行の資金調達コストを反映し、住宅ローンや変動金利商品の基準となる重要な指標です。コフィックスが下がると、銀行の預金金利も連動して下がる傾向にあります。

定期預金・積立預金金利の最新動向(2025年6月)

2025年6月現在、主要銀行の1年定期預金の金利は2.5~2.85%程度に下がっています。NH農協、カカオバンク、SC第一銀行などは0.2~0.3%の金利引き下げを実施しました。インターネット銀行の一部商品では3%台の金利も見られますが、条件付きやキャンペーン限定が多く、全体的には下落トレンドです。特にOK貯蓄銀行の「OK짠테크通帳」は100万ウォンまで年7.0%という高金利ですが、上限額が低く、実際の運用には工夫が必要です。

なぜ今、預金にお金が集まるのか?

本来、金利が下がると預金の魅力が薄れ、株式や不動産、他の投資に資金が流れるのが一般的です。しかし韓国では「これ以上金利が下がる前に今のうちに預けておこう」という心理が強く働いています。韓国銀行のデータによると、2025年4月の通貨供給量(M2)は前月比0.2%増(8.1兆ウォン増)となり、特に2年未満の短期預金が9.4兆ウォンも増加。これは昨年8月以来、最大の増加幅です。

コミュニティ・SNSのリアルな声

TheQooやインスティズ、ディシインサイドなどの韓国コミュニティでは、「2%台の金利じゃ物足りない」「それでも現金を安全に守るには預金が一番」「銀行は預金金利はすぐ下げるのに、貸出金利はなかなか下げない」など、さまざまな声が飛び交っています。特に若い世代は「カカオバンクやトスバンクのアプリで簡単に預金できるのが便利」といった利便性重視の意見も増えています。

ブログで話題の預金戦略・おすすめ商品

NaverやTistoryの人気経済ブロガーは、「今は短期・分散が鉄則」「特典やキャンペーンを活用しよう」「税引き後の実質利回りも要チェック」といったアドバイスを発信しています。例えば、OK貯蓄銀行の高金利商品やカカオバンク、トスバンクのシンプルな条件の預金が若い世代に人気です。また、15.4%の利子所得税を考慮した実質利回りの計算方法や、途中解約時の注意点なども詳しく解説されています。

文化的背景:なぜ韓国人は預金を重視するのか?

韓国では「資産を守るにはまず預金」という文化が根強く、特に中高年層は過去の通貨危機や経済不安を経験しているため、安全志向が強いです。最近はスマホアプリの普及で、若い世代も預金・積立の利便性を重視し、簡単に商品を比較・加入できるようになりました。一方で「金利が下がれば投資に挑戦する人も増える」といった新しい動きも見られます。

今後の展望:預金ブームは続くのか?

韓国銀行は今後も緩やかな金融緩和を続ける見通しで、預金金利のさらなる下落も予想されています。専門家やブロガーは「今が金利の底ではなく、もう一段の下落もあり得る」と分析。今後は特典付きや新規限定商品、ネット銀行の競争が激化しそうです。「今が最後のチャンス」と考える人が多い一方で、リスクを取って投資にシフトする動きも徐々に広がっています。

まとめ:韓国の預金ブーム、その本質とは?

2025年6月の韓国で起きている預金ブームは、単なる金利動向だけでなく、経済不安、文化的価値観、金融テクノロジーの進化が複雑に絡み合った現象です。「金利が下がる前に預ける」という心理と、「安全第一」の文化が今の預金ラッシュを生み出しています。今後も韓国の預金動向から目が離せません。

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