頭頸部がん手術が最大80%も報酬アップした理由
Oct 11, 2025
医療

待ち望まれた報酬改革
2025年7月24日、韓国の健康保険政策審議委員会が口腔内腫瘍摘出術など29項目の頭頸部がん手術報酬を20~80%引き上げる案を可決した
これまで高度な技術と長時間の手術負担に見合わず、敬遠されてきた手術領域にようやく正当な評価が下された形だ
例えば主要病院の口蓋咽頭悪性腫瘍摘出術は従来9,779.37点(約92万ウォン)から17,602.87点(約166万ウォン)へと80%増となった
なぜ手術が敬遠されたのか

頭頸部は気道や大血管に近く複雑な解剖構造のため、手術リスクと難易度が極めて高い
しかし報酬が低いため専門医が不足し、ソウルの7か所の救急医療センターのうち頭頸部専任医を置くのは1施設のみという深刻な状況が続いていた
今回の差別化報酬は、手術の危険度や周辺臓器への影響度を評価し、専門医を呼び戻す狙いもある
患者・医師コミュニティの反応
Naverブログでは、ロボット支援手術を地元でも受けられるかもしれないと喜ぶ声が上がった[web:6]
Tistoryの医療ブログでは、再建術に新設された穿通枝皮弁コードの導入を歓迎し、難手術後の機能回復への期待が膨らむ[web:22]
一方、PGR21やDC Insideには、依然としてリハビリや言語療法の自己負担が課題との指摘も見られる[web:29]
これからの展望
今回の報酬改定は医師確保だけでなく、患者が安心して機能温存手術を選べる環境整備につながるはずだ
韓国の医療技術を頼って来院する海外患者も増える可能性があり、国際的な注目も高まるだろう
地域中核病院への専門医配置や研修体制の充実が進めば、頭頸部がん治療の新たなスタンダードが生まれるかもしれない
本当に待たれていた変化が、今まさに動き出している
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