地方選挙D-1年:揺れる現職、光州は苦戦・全南は強気―韓国コミュニティの本音と最新世論

光州・全南、韓国民主主義の象徴的地域
皆さんは知っていますか?光州と全南は単なる地方ではなく、韓国民主化運動の聖地として全国的な注目を集める場所です。1980年の光州民主化運動以降、この地域は進歩的な政治基盤を築き、選挙ごとに全国の関心が集まります。2026年の第9回全国同時地方選挙を1年後に控え、現地では既に熱い選挙戦の火蓋が切られています。
最新世論調査:光州市長は苦戦、全南知事は優勢

6月20~21日にかけて行われた最新の世論調査によると、光州市長選では与党・共に民主党の閔炯培(ミン・ヒョンベ)議員が支持率30%で現職の姜基正(カン・ギジョン)市長(22%)を大きくリード。3位は民主党の文仁北区庁長(6%)です。一方、全南知事選では現職の金栄録(キム・ヨンロク)知事が32%と圧倒的な強さを見せ、2位以下(9%以下)を大きく引き離しています。
高い無党派層が選挙のカギ
今回の調査で特に注目されたのが無党派層の多さ。光州市長・全南知事選ともに約30~39%が「決めていない」と回答。教育長選では光州52%、全南57%と過半数が未定です。韓国のディシインサイドやエフエムコリア、インスティズなどのコミュニティでは、「最後まで分からない」「若者や都市部の動きが決定打になる」といった声が多数上がっています。
地域課題:空港移転、AI都市、医大統合
選挙戦の争点は候補者だけでなく、地域課題にも及びます。李在明(イ・ジェミョン)大統領が公約した光州民間・軍空港の全南・務安空港への統合移転は、光州市民の71%、全南道民の64%が賛成。光州ではAI・モビリティ都市構想、全南では木浦大・順天大の統合と医科大学設置が急務とされています。ネイバーやティストーリーブログでも「国費確保が急務」「地域発展のチャンス」といった意見が目立ちます。
政党支持と大統領評価:民主党が圧倒的
政党支持率は光州で民主党71%、全南で77%と他党を大きく引き離しています。李在明大統領の国政運営にも光州87%、全南88%が肯定的評価。とはいえ、ナテパーンやダウムなどでは「現状維持だけでなく改革を」「新しいリーダーシップが必要」といった厳しい声も見られます。
コミュニティの反応:誇りと不安、変化への期待
ザクーやネイバーでは「政治参加に誇り」「地域の声が届く選挙に」といったポジティブな意見が多い一方、FMコリアやPGR21では「本当に変わるのか」「空港移転の経済影響が心配」といった現実的な懸念も。全体として「リーダーには実行力と市民への傾聴が求められる」との声が強まっています。
歴史と文化的背景:なぜ光州・全南が注目されるのか
光州・全南は単なる地方選挙の舞台ではありません。民主化運動の象徴として、いまも韓国社会に強い影響を与えています。進歩的価値観や中央政府への批判精神が根付いており、選挙は単なる権力争い以上の意味を持ちます。海外ファンにとっても、韓国の地方政治と社会運動を理解する上で欠かせないエリアです。
今後の展望:1年後の選挙戦に向けて
無党派層の動き、地域課題の行方、そして歴史的背景を踏まえ、2026年の選挙戦は最後まで予断を許しません。韓国政治や社会のダイナミズムを知りたい方は、ぜひこの地域の動向に注目してください。