ニュージーランド「ゴールデンビザ」申請急増！投資家移民政策の大改革が世界の注目を集める理由

ゴールデンビザ規則緩和で申請ラッシュ！その背景と現状

みなさんはご存じでしたか？2025年4月、ニュージーランド政府が投資家向けビザ（通称ゴールデンビザ）の規則を大幅に緩和したことで、世界中の富裕層から申請が殺到しています。規則変更からわずか3カ月で189件もの申請があり、米国からが85件、中国26件、香港24件と、アジア・北米の富裕層がこぞってニュージーランドを目指しています。背景には、投資額の大幅引き下げや日本語（英語）能力要件の撤廃など、従来のハードルが劇的に下がったことが挙げられます。

新制度のポイント：最低投資額と2つの投資カテゴリー

今回の改革で最も注目されたのは、最低投資額が1,500万NZドルから500万NZドルへと大幅に下がったこと。さらに「グロース（Growth）」と「バランス（Balanced）」という2つの投資カテゴリーが新設され、グロースはハイリスク投資に特化し、3年間で500万NZドル、バランスはローリスクも含めたミックス型で5年間1,000万NZドルが条件です。滞在義務も大幅に緩和され、グロースなら3年間で21日間、バランスなら5年間で105日間の滞在でOK。これにより、世界の富裕層がより柔軟にニュージーランド投資を選択できるようになりました。

なぜ今ニュージーランド？投資家に人気の理由

ニュージーランドは自然の豊かさや治安の良さ、医療・教育水準の高さで知られ、コロナ以降は“安全な避難先”としても注目されています。さらに、贈与税や相続税がないことも大きな魅力。現地ブログやコミュニティでは「資産保全や子どもの教育目的で移住を検討する人が増えた」「老後はニュージーランドで優雅に過ごしたい」といった声が多く、実際に申請数は前年同期比で700％以上増加しています。

ビザ申請の流れと他国との比較

申請プロセスは、まず投資計画を立て、現地の専門家（移民弁護士やNZ貿易企業局）に相談するのが一般的。内定承認後6カ月以内に資金を送金し、18カ月で半分、36カ月で全額を投資。4年間の投資期間を経て、永住権申請が可能です。米国のEB-5やオーストラリアのビザと比べ、ニュージーランドは投資開始までの猶予が長く、永住権の維持要件も緩やか。ブログでは「他国よりも柔軟で、家族の教育や医療も充実している」と好意的な比較が多く見られます。

観光・貿易政策も大転換！NZeTAで中国人観光客が急増へ

投資家ビザだけでなく、観光・貿易政策も大きく変わっています。2025年11月から中国パスポート所持者は、従来のトランジットビザ不要で、17NZドルの電子旅行許可（NZeTA）だけでニュージーランドを経由できるように。申請費用は90％以上削減、24時間以内に承認され、2年間有効で何度でも入国可能。これにより中国発の南米行き新航路も拡大し、オークランドが国際ハブとしての競争力を大きく高めると期待されています。

韓国系コミュニティや現地SNSのリアルな反応

韓国系コミュニティ（더쿠、네이트판、인스티즈、디시인사이드、에펨코리아など）では「ニュージーランドは安全で教育も良い」「投資家移民の規則が緩くなりすぎて不動産価格が心配」といった賛否両論が見られます。現地日本人ブログでも「税制や永住権の柔軟性が魅力」「老後の移住や子育てに最適」といった前向きな意見が多い一方、「一部の富裕層だけが恩恵を受けるのでは」といった慎重な声も。現地の不動産業者や移民アドバイザーは「今後さらに申請が増える」と予測しています。

今後の展望と海外ファンへの文化的インサイト

政府は2034年までに観光収入を2倍にする国家戦略を掲げ、投資家移民・観光客誘致の両輪で経済成長を目指しています。ニュージーランドは多文化共生や先住民マオリ文化の尊重、自然環境保護など独自の価値観を大切にしており、海外ファンには「単なる投資先」以上の魅力がある国です。今後は投資家移民の増加に伴う社会的バランスや、現地住民との共生が大きなテーマとなりそうです。海外からの移住・投資を検討する方は、現地の文化や社会背景も理解した上で、慎重に計画を立てることが重要です。