ソウル36度の猛暑地獄が継続中!午後の夕立と熱帯夜で韓国が蒸し風呂状態

記録的な猛暑がソウルを襲う
2025年6月13日現在、ソウルは連日36度を超える記録的な猛暑に見舞われています。この「釜の中のような暑さ」と表現される極端な天候は、朝の最低気温が23~27度、昼の最高気温が27~36度と例年より高い水準を記録しています。全国大部分の地域で最高体感温度が35度前後まで上昇し、江原道東海岸、慶尚北道東部、慶尚南道沿岸、済州島では33度以上の体感温度を記録する見込みです。
韓国気象庁によると、ソウルでは今年初の猛暑警報が発令され、これは昨年7月25日に発令された警報より18日も早い記録となっています。2025年6月の全国平均気温は22.9度を記録し、1973年の気象観測開始以来最高の1位を更新しました。特に注目すべきは、ソウルでは2022年以降4年連続で6月の熱帯夜が発生しており、今年も6月29日と30日に熱帯夜を記録しています。この異常な高温現象は、北太平洋高気圧とチベット高気圧の複合的な影響により、韓国上空に熱気のドームが形成されたことが原因とされています。
午後の夕立が一時的な涼しさを提供

猛烈な暑さの中でも、午後から夜にかけて各地で夕立が予想されており、一時的な涼しさを提供しています。首都圏と江原道内陸、忠清圏、全羅圏、慶尚北道北部内陸では午後から夜間にかけて夕立が降る見込みです。予想降水量は首都圏と江原道内陸、忠清圏、全羅北道、南海岸を除く光州・全羅南道地域で5~40mm、慶尚北道北部内陸で5~20mmとなっています。
これらの夕立は雷を伴う場合があり、突風や雷雨に注意が必要です。気象庁は「夕立が降る地域では突風と共に雷が発生する可能性があるため、施設物管理と安全事故に注意し、視界が急激に短くなり道路が滑りやすくなるため交通安全に留意してほしい」と呼びかけています。また、夕立が降る地域では降水が小康状態を示すところがあり、一時的に強く降ったり、同じ地域内でも降水量の差が大きくなるため、リアルタイム気象レーダー映像と最新気象情報を参考にするよう勧告しています。
韓国ネットユーザーの猛暑反応
韓国の主要オンラインコミュニティでは猛暑に対する様々な反応が見られています。ネイバーやダウムなどのプラットフォームでは、暑さ対策に関する情報交換が活発に行われており、ユーザーたちは涼しく過ごすためのコツや水分補給の重要性について議論しています。人気の推奨事項には、軽くて通気性の良い生地の着用、携帯用扇風機の携帯、午前11時から午後4時までの猛暑時間帯の屋外活動回避などが含まれています。
多くのソウル市民がエアコン使用量増加による電気料金の上昇を懸念している一方で、コミュニティセンターや公共建物に開設された市の冷房センターを評価する声も上がっています。ソーシャルメディアプラットフォームには、光化門広場などの公園で水遊び施設を楽しむ人々の写真が溢れており、子供も大人も息苦しい状況から逃れようとしています。この暑さは都市計画に関する議論も引き起こし、ソウルを極端な気温に特に脆弱にする都市熱島効果に対抗するためのより多くの緑地の必要性についても話し合われています。
健康への影響と安全対策
極端な暑さは特に脆弱な人口に対して重大な健康リスクをもたらしています。ソウルの保健当局は熱中症予防のための包括的なガイドラインを発表し、水分補給の重要性、適切な服装の着用、熱疲労と熱射病の症状認識の重要性を強調しています。市内の救急室では脱水症状、熱けいれん、熱疲労などの熱関連疾患の症例が増加していると報告されています。医療専門家は、のどが渇いていなくても定期的に水を飲み、猛暑時間帯にはアルコールとカフェインを避け、明るい色のゆったりとした服装を着用することを推奨しています。
市は熱緊急対応システムを稼働させ、コミュニティ施設に冷房センターを開設し、公共プールとウォーターパークの運営時間を延長しています。大気質モニタリングでは、暑さにもかかわらず微細粉塵濃度が「良好」から「普通」レベルに維持されており、呼吸器疾患を持つ人々にある程度の安心感を与えています。しかし、高温と湿度の組み合わせは既存の健康問題を悪化させる可能性があり、特に心血管や呼吸器疾患を持つ個人にとって危険な状況を作り出しています。
経済・社会への影響
長期間続く猛暑はソウルと韓国全体に重大な経済・社会的影響を与えています。エアコン使用量がピークレベルに達し、エネルギー消費が急増して国家電力網に負担をかけ、停電の可能性に対する懸念を高めています。韓国電力公社はピーク時間帯の電力消費を管理するため需要対応プログラムを実施しています。小売業界では複合的な影響を経験しており、アイスクリームと飲料の売上が急増する一方で、屋外飲食店では日中の歩行者通行量が減少しています。建設業と屋外サービス業界では作業スケジュールを調整し、多くの企業が危険な午後の暑さを避けるため早朝シフトを実施しています。
観光パターンも変化し、多くの訪問者が屋外活動よりも屋内アトラクションや文化施設を好むようになっています。この猛暑は気候変動適応戦略に関する新たな議論を引き起こし、都市計画者と政策立案者が都市緑地の拡大、建物断熱基準の改善、公共交通のより効率的な冷房システムの開発などの長期的解決策を検討しています。ソウル市政府は都市冷房インフラに500億ウォンの投資を発表し、公共空間への噴霧システム設置と冷房センターネットワークの拡張を含んでいます。
今後の天気予報と準備事項
気象学者たちは現在の猛暑が週末まで続き、一部地域では気温がさらに高いレベルに達する可能性があると予測しています。韓国気象庁は来週初めから高気圧システムに亀裂が現れると気温が若干下がる可能性があるが、湿度レベルは高いままだと予報しています。通常6月末に始まる梅雨シーズンの接近により、例年より激しい降雨が予想され、専門家は年間平均降水量の120~130%を予測しています。猛暑と梅雨シーズン間のこの移行期間は、高温と突然の激しい降雨の組み合わせが鉄砲水や湿度上昇などの危険な状況を作り出す可能性があるため、慎重な準備が必要です。
住民は天気予報の更新情報を常に確認し、水と非腐敗性食品を含む緊急用品を維持し、停電に対する緊急計画を立てることが推奨されています。市政府はこの極端な気象現象から学んだ教訓に基づいて冷房センターの容量拡大と熱緊急対応プロトコルの改善計画を発表しています。長期予報によると、気候変動により今回のような早期猛暑がより頻繁になる可能性があり、ソウルの都市計画と公衆保健システムにおける構造的適応が必要になることが示唆されています。2025年夏は韓国史上最も暑い夏の一つとして記録される可能性が高く、市民と政府の両方にとって気候変動への適応がますます重要な課題となっています。