ユン・ソクヨルの偽りの狂人日記劇場

法廷という舞台

ソウル中央地方法院の法廷はまるで舞台のようだった
ユン・ソクヨル前大統領は内乱扇動の罪で出廷したが繰り返す欠席と長時間の一方的な弁明が、BBCや朝鮮日報でコメディのようだと報じられた
特別権力部隊千五百名の配備は警告に過ぎないと主張する彼の姿はルーシュンの狂人日記を想起させるが傍聴席では現実の狂気に息を飲んだ

獄中からの叫び

勾留先の獄中からユン氏は支持者モスタン宛てに手紙を送り、FacebookやDaumニュースが全文を転載した
そこではグローバリズムへの裏切りと自由民主主義の危機を訴え非常事態宣言の正当性を強調している
文学的な深みはないものの終末論的な口調はまさに狂人日記のパロディのようだ

ブログとコミュニティの反応

Naverのccourtkoreaブログでは投稿に対して七割の否定的コメントが殺到し、劇場型パフォーマンスを痛烈に批判
nekkokaburiのブログも六五パーセントが否定的評価で獄中手紙を自己演出と断じた
Tistoryではalcoholicが八割の批判、babodoolは五五パーセントの賛同を集め、sisycarosは六割が政治的詐術と指摘した
オンラインの声は支持層と批判層に二分されつつも異様な興奮を形成している

文学を超えた政治パフォーマンス

ルーシュンの狂人日記は社会の闇を鋭く照らす文学的傑作だがユン氏の振る舞いは計算された演技にすぎない
真の啓蒙ではなく責任回避と支持者動員の手段として狂気の衣装をまとった彼のショーは私たちに政治がいかに虚構と紙一重かを突きつける
これはフィクションではなく現実のドラマだと気づかされる瞬間だ