なぜ70分も待ったのか？松島自作銃殺人事件の真相を追う

松島の夜に起きた悲劇

7月21日夜21時31分、インチョン松島国際都市の高層マンションで60代の父親が自作銃を取り出し、生誕祝いを開いていた30代の息子を2発撃った 被害者は即座に倒れ、意識不明のまま病院に搬送されたものの帰らぬ人に 親族は寝室に逃げ込みドアを施錠しながら112番通報 住民が静かな街で起こした凄惨な出来事に近隣住民は衝撃を隠せなかった

疑問が残る警察の初動対応

通報から10分で到着した警察は、犯人がまだ室内にいると判断し特殊部隊（SWAT）の到着を待機 だが突入許可が下りたのは通報から約70分後の22時43分 その間、家族は危険にさらされ続けた CCTV映像からは23時18分に容疑者が1階ロビーから逃走した様子が確認されており もっと早く映像を確認していれば救出や逮捕は迅速化できたのではないかと批判の声が殺到 7月26日には警察庁監察担当官室が初動対応の適切性を調査する監査に着手した

ブログとSNSでの波紋

事件翌日からNaverやTistoryのブログには批判的な投稿が殺到 多くのブロガーが警察の遅延を糾弾しつつも、未知の自作銃に直面した警察の難しさに同情する声も見られた DCInsideやFM Korea、PGR21では精神保健や家族関係への議論が白熱 一部では法規制の緩さを指摘し 他では現場判断への理解を示すなど賛否両論が交錯 読者からは透明性ある報告と再発防止策を求める声が大勢を占めている

韓国文化の背景と今後の展望

韓国は厳格な銃規制を敷いており銃犯罪はまれ 自作銃という未知の脅威は社会に大きな不安をもたらした 家庭内のトラブルを表に出さない文化と精神疾患への偏見が予防を難しくしている 一方で今回の事件を機に心のケア専門家や社会福祉士を交えた多職種チームを導入し迅速対応できる体制構築を提案する声が高まっている 韓国社会が危機管理の新たな一歩を踏み出す契機となるか注目される