就任19日で初の首席・補佐官会議を主宰した李在明大統領、その狙いと韓国社会の反応

李在明大統領の就任初会議、韓国社会が注目
みなさん、知っていましたか?2025年6月23日、李在明大統領が就任からわずか19日で初の首席・補佐官会議を主宰しました。ソウル・龍山の大統領室で行われたこの会議には、姜勲植秘書室長、魏聖洛国家安保室長、金用範政策室長など主要な側近が勢ぞろい。新政権の方向性が初めて公式に示される場として、韓国国内外で大きな注目を集めました。
なぜ今、首席・補佐官会議?背景にある緊急性

この会議が早期に開催された背景には、国内外の緊急課題が山積していることがあります。特に中東での米国によるイラン核施設空爆、イスラエルとイラン間の軍事的緊張、そして原油価格の高騰が韓国経済に直撃。李大統領は「大統領室と全官庁が非常対応態勢を」と指示し、在外韓国人の安全確保や経済の安定化に向けて迅速な対応を求めました。
NATO首脳会議不参加の決断、その裏側
今週オランダ・ハーグで開催されるNATO首脳会議への出席を見送った李大統領。その理由は、中東情勢の急変と国内懸案の山積、さらに米国からの防衛費引き上げ圧力や、イラン攻撃への支持要請など外交的負担が増大したためです。韓国は原油の72%を中東に依存しており、単純に米国側に立つことも難しい現実があります。魏聖洛国家安保室長が代わりに出席し、米韓首脳会談も引き続き模索されることになりました。
経済対策と補正予算案、国民生活への影響
李政権は約30兆5000億ウォン(約3.2兆円)規模の追加補正予算案を発表。民生回復消費クーポンや小規模事業者支援など、内需活性化策が盛り込まれています。物価高や為替不安が続く中、国民の苦痛を和らげるための迅速な予算執行が求められています。韓国コミュニティでも「現実的な支援策だ」「効果に期待」「政治的駆け引きが心配」など多様な意見が飛び交っています。
コミュニティの反応:肯定と懸念が交錯
韓国の主要コミュニティ(더쿠、네이트판、인스티즈、디시인사이드など)では、「大統領の即断力が頼もしい」「外交より国内優先は正しい」「補佐官人事が早く固まって安心」など肯定的な声が目立つ一方、「外交舞台での存在感が薄れるのでは」「経済対策が十分か疑問」「側近人事が偏っている」といった懸念も見られます。政権のスピード感と透明性を評価する声が多いですが、今後の結果に注視する姿勢が強いです。
文化的背景:韓国大統領のリーダーシップとは
韓国では大統領が首席・補佐官会議を主宰すること自体が強いリーダーシップの象徴とされ、国政の方向性を内外に示す重要なイベントです。特に新政権発足直後にこの会議が開かれるのは異例であり、国民の期待や不安が交錯する中で、李大統領の「即断即決型」リーダーシップが際立っています。海外ファンにとっても、韓国政治のダイナミズムや社会の多様な声を知る良い機会となっています。
今後の展望:李政権はどこへ向かうのか
初の首席・補佐官会議を経て、李政権は今後、経済安定・外交調整・社会統合といった難題に直面します。AI・先端産業育成やグローバルソフトパワー強化などの公約実現も注目ポイント。韓国社会は「スピード感ある変化」と「国民生活への実効性」を求めており、李大統領の次なる一手が国内外で引き続き注目されています。