米・イラン核協議、イスラエル空爆で中止に──緊迫する中東情勢と韓国コミュニティの反応

イスラエルの空爆で米・イラン核協議が中止に
みなさんはご存知でしたか?2025年6月15日にオマーン・マスカットで予定されていたアメリカとイランの第6回核協議が、直前になって中止となりました。NHKや毎日新聞など複数のメディアによると、イスラエルが13日未明、イラン国内の核施設や軍事拠点に対し大規模な空爆を実施。これによりイランは強硬な報復姿勢を示し、両国の攻撃の応酬が続く中で、仲介役のオマーン外相も「唯一の道は外交と対話だ」と強調しつつ、協議の中止を発表しました。
中東情勢の緊迫化と双方の死傷者

イスラエルの空爆により、イラン側では少なくとも78人が死亡、300人以上が負傷したと報じられています。特にテヘラン周辺では被害が甚大で、軍高官や核科学者も犠牲になった模様です。イランは直後に弾道ミサイルやドローンによる報復攻撃をイスラエルへ実施し、テルアビブ周辺でも死傷者が出ています。両国ともに攻撃の手を緩めず、国連安全保障理事会も緊急会合を開くなど、国際社会も事態を注視しています。
イラン外相「協議は無意味」米国の二重基準を批判
イランのアラグチ外相は「イスラエルの攻撃が続く中での協議は正当化できない」と声明を発表。さらに「米国は対話を望むと言いながら、イスラエルの攻撃を黙認している」とアメリカの二重基準を厳しく批判しました。アメリカ側はイスラエルの攻撃への直接的関与を否定していますが、イラン側は「米国の承認なしにイスラエルがこのような大規模作戦を実行するとは考えにくい」と主張しています。
トランプ政権の圧力と国際社会の反応
トランプ大統領はイスラエルの攻撃を「イランへの壊滅的な打撃」と評価し、イランが協議に復帰しなければ「さらに厳しい攻撃が待っている」とSNSで警告しました。米国務省高官も「今こそ協議に応じるのが賢明な選択」と国連で発言。こうした米国の強硬姿勢に対し、EUやロシア、中国などは対話再開を求める声明を発表しています。
韓国ネットコミュニティの反応──不安と冷静な分析
韓国のディシインサイド、더쿠、에펨코리아など主要コミュニティでは「また中東が戦争になるのか」「原油価格が心配」「アメリカの外交は結局力で押し切るだけ」といった不安や批判の声が目立ちます。一方で「イランもイスラエルも譲歩しないなら対話は無理」「韓国もエネルギー安全保障を考えるべき」と冷静な分析や現実的な意見も多く見られます。特にNate Pannでは「平和への希望が見えた途端にまた戦争、もう疲れた」というコメントが共感を集めています。
文化的背景と海外ファンが知るべきポイント
米イランの対立は1979年のイラン革命以降、制裁・代理戦争・核問題と40年以上続く複雑な歴史があります。イスラエルにとってイランの核開発は存亡の危機であり、アメリカはイスラエルとの同盟と核拡散防止の間で常に板挟み。オマーンは中立的な仲介役として信頼されてきましたが、今回の中止でその限界も露呈しました。海外の読者は、単なる「核問題」ではなく、宗教・民族・エネルギー・国際政治が絡む多層的な対立であることを理解しておくと、ニュースの見方が深まります。
今後の展望──対話の再開はあるのか?
協議中止と軍事的緊張の高まりで、米イラン関係はさらに不透明に。専門家の間では「対話の糸口を失えば、地域全体が大規模な軍事衝突に発展するリスクが高い」との警鐘も。韓国のティストリーブログやネイバーブログでも「これから世界経済や安全保障にどんな影響が出るのか見守るしかない」といった慎重な意見が多く、今後の動向に世界中が注目しています。