「韓国だけ外された?」日本・豪州首脳もNATO不参加、その舞台裏と韓国ネットの反応

Jun 23, 2025
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「韓国だけ外された?」日本・豪州首脳もNATO不参加、その舞台裏と韓国ネットの反応

NATO首脳会議、アジア太平洋の首脳が次々不参加を決定

みなさんご存知でしたか?2025年6月のNATO首脳会議(オランダ・ハーグ)に、韓国のイ・ジェミョン大統領だけでなく、日本の石破茂首相、オーストラリアのアルバニージー首相も出席を見送りました。韓国では「わが国だけ外された」と野党や一部メディアが批判しましたが、実際にはインド太平洋パートナー(IP4)のうちニュージーランドを除く3カ国が首脳級の不参加となり、外交的な孤立という指摘は事実と異なることが明らかになりました。

不参加の背景:中東危機と国内事情が決定打に

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イ・ジェミョン大統領は当初、NATO側からの招待を受け、出席を前向きに検討していました。しかし、米国によるイラン核施設攻撃をきっかけに中東情勢が急変。原油価格や為替の急騰リスク、国内の予算審議や首相人事など山積する課題も重なり、最終的に「今回は大統領が直接参加しない」と決断しました。日本の石破首相も同様に、トランプ大統領の欠席や中東の緊張を理由に訪問を見送り。オーストラリアも首相ではなく副首相が代表として出席することになりました。

韓国野党や保守層の批判、その根拠は?

韓国の保守系野党「国民の力」は「自由民主主義陣営の会合に韓国だけが抜けるのは国益にマイナス」「外交の重心が中国・ロシア側に傾く」と強く批判しました。一方で、政府側は「大統領不参加は中東情勢や国内懸案を総合的に考慮した結果」「NATO側とも調整済みで、国家安保室長が代理出席する」と説明しています。

日本・オーストラリアも“実利”優先、外交的柔軟性を選択

日本のメディアも「中東の危機やトランプ大統領との会談の不確実性が大きな要因」と報道。オーストラリアも国内事情や首脳会談の実効性を考慮し、首相の出席を見送りました。IP4のうち首脳級で出席するのはニュージーランドのみ。各国とも、急変する国際情勢に柔軟に対応する姿勢が鮮明になっています。

韓国ネットコミュニティの反応:共感と皮肉、冷静な分析も

DCインサイド、エムエフコリア、ネイバーなど韓国の主要ネットコミュニティでは「日本やオーストラリアも行かないのに、なぜ“韓国だけ外された”と騒ぐの?」「大統領が今海外に行くより、国内経済と安全保障の指揮が大事」「外交成果がないのに無理に出席する必要はない」といった冷静な声が目立ちます。一方で「国際社会での存在感が薄れる」「やっぱり外交力が弱い」といった懸念も根強く、世論は割れています。

国際社会の中の韓国:NATOとIP4の意味

NATOは2022年以降、韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランド(IP4)を毎年首脳会議に招待し、ロシア・中国などの脅威に対し大西洋と太平洋の連携を強化しています。韓国の大統領は3年連続で参加してきましたが、今年は“実利”と“柔軟性”を優先した形です。外交専門家やブロガーも「現実的な判断」「今は国内安定が最優先」と分析する一方、「今後の国際的存在感維持には戦略的な外交が必要」と指摘しています。

まとめ:孤立ではなく、戦略的な選択

「韓国だけ外された」という批判は事実と異なり、日本やオーストラリアも同様に首脳が不参加を決めたのが実情です。急変する国際情勢の中、各国は“柔軟な外交”を選択。韓国もまた、現実と国益を見据えた戦略的な判断を下したと言えるでしょう。

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