現代自動車「エレクシオ」登場!BYDバッテリー搭載で中国EV市場に本気の勝負

中国専用EV「エレクシオ」―現代自動車の本気の再起戦略
みなさんは知っていましたか?現代自動車が中国市場での再起をかけて、完全新設計の電気SUV「エレクシオ」を発表しました。ここ数年、BYDやXiaomiなど中国メーカーの猛攻で現代のシェアは大きく落ち込みましたが、今回のエレクシオは「中国専用」「現地最適化」を徹底した戦略モデル。北京現代とBAICモーターの合弁で開発され、5年の歳月と約80億元(約1900億円)もの巨額投資が注がれました。現地コミュニティでも「現代が本気を出した」「撤退せず勝負に出る決意を感じる」と話題です。
BYD製LFPバッテリー搭載―なぜ中国サプライヤーを選んだのか

エレクシオ最大の特徴は、バッテリーに中国BYDグループ傘下のFinDreams製LFP(リン酸鉄リチウム)を採用したこと。LFPは高い安全性と耐久性、コストパフォーマンスで中国市場の主流となっており、BYDのブレードバッテリーはテスラや多くの現地EVにも採用されています。700km(CLTC)の航続距離と急速充電(30→80%が27分)を実現し、99%以上の中国充電インフラと互換。韓国や日本のファンからは「なぜ韓国バッテリーじゃないの?」との声もありますが、現地コミュニティでは「現実的な選択」「価格と性能へのこだわりが伝わる」と好意的な意見が目立ちます。
パワートレインと先進技術―中国ユーザー向けに徹底ローカライズ
エレクシオは前輪駆動(シングルモーター)と四輪駆動(デュアルモーター)を用意。E-GMPプラットフォーム採用で、効率と走行性能を両立。デザインはアイオニックシリーズとは異なる新言語を採用し、グリルレスのフロント、クリスタル風LEDライト、幸運の「8」をモチーフにしたライトバーが中国文化へのリスペクトを感じさせます。内装は物理ボタンを極力排除したミニマル設計、Qualcomm 8295Pチップ搭載の大型ヘッドアップディスプレイ、音声制御やOTAアップデート、HarmonyOS対応などデジタルネイティブ層を意識した装備が満載です。
自動運転とADAS―中国IT大手と連携した最先端機能
エレクシオには中国の自動運転ソフト大手Haomoと共同開発したADAS(先進運転支援システム)が搭載されます。2025年には自動駐車やルート学習、2026年には都市部対応のレベル2+自動運転技術が追加予定。さらにHuaweiのHarmonyOSスマートモビリティとも連携し、スマホ連動やリモート制御も可能。現地コミュニティやブログでは「中国のIT技術を積極活用する姿勢は好印象」「現地の使い勝手を最優先した本気度が伝わる」と評価されています。
価格競争と中国EV市場の現実―BYDやXiaomiとの真っ向勝負
中国EV市場はBYDが最大34%もの値引き攻勢をかけるなど、熾烈な価格競争が続いています。エレクシオは約14万元(約260万円)という戦略価格でBYDシーガルや小鵬G6などと直接競合。現地ユーザーからは「価格は魅力的」「性能も十分」と好意的な声が多い一方、「現地ブランドの信頼感にはまだ差がある」「アフターサービスやリセールバリューが課題」との指摘も。韓国や日本のファンからは「中国での成功がグローバル展開の鍵」と期待の声が上がっています。
現地・海外コミュニティの反応―期待と慎重論が交錯
Naverやティストリーブログ、Theqoo、インスティズなど韓国系コミュニティでは「現代の中国再挑戦を応援」「現地化の徹底ぶりがすごい」とポジティブな意見が多いです。一方、「韓国国内で売らないのは残念」「中国依存が強すぎるのでは」といった慎重な声も。中国のWeiboやZhihuでは「デザインが新鮮」「BYDバッテリーで安心」と評価される一方、「現地メーカーのブランド力にはまだ及ばない」とのコメントも見られます。
グローバル展開と今後の展望―中国専用戦略は世界に波及するか
現代自動車は今後2年で中国専用の新エネルギー車を3車種、2027年までに合計6車種を投入予定。さらに北京工場をグローバル輸出拠点にする計画も進行中です。中国市場での成功がグローバルEV戦略の試金石となることは間違いなく、エレクシオの評価次第で今後の世界展開も現実味を帯びてきます。海外ファンにとっても「現地最適化×グローバル技術」の融合は注目ポイント。中国市場のEV競争は今後も目が離せません。