Steam成人ゲーム大量削除の衝撃:VISAとMastercardがゲーム業界を支配する時代の到来

Jul 19, 2025
엔터테이먼트
Steam成人ゲーム大量削除の衝撃:VISAとMastercardがゲーム業界を支配する時代の到来

Steam史上最大規模の成人ゲーム削除劇:5時間で100本が消失

2025年7月17日の早朝、ゲーム業界に衝撃が走った。世界最大のPCゲームプラットフォームSteamで、わずか5時間という短時間で100本を超える成人向けゲーム(DLC含む)が一斉削除されたのだ。この大規模削除は、7月16日に更新されたSteamの新しいコンテンツガイドラインと直接的な関連があると見られている。

削除されたゲームには、『Tutor X Hypnosis2』『Succubus in Wonderland』『Family Secrets: Mommy』『Sex Adventures - Naughty Sisters』など、「ヌード」や「ヘンタイ」タグが付けられた露骨な成人向けタイトルが含まれていた。SteamDBのデータによると、午前3時から8時までの間に継続的に削除が行われ、これまでSteamでは例を見ない規模の一斉削除となった。

金融機関による事実上のコンテンツ検閲:VISAとMastercardの影響力

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今回の削除劇の背景には、VISAやMastercardなどの主要クレジットカード会社による圧力があることが業界関係者により指摘されている。新たに追加されたガイドライン第15項では、「Steamの決済代行業者、関連するカードネットワーク、銀行、インターネットプロバイダーが定める規則や基準に違反する可能性のあるコンテンツ」が禁止対象として明記された。

これは実質的に、ゲームプラットフォームの内容決定権が金融機関に移ったことを意味する。Valveは公式声明で「クレジットカード決済会社や関連する銀行からの要請によるもの」と認めており、プラットフォーム運営者が外部からの圧力に屈した形となった。近年、VISAやMastercardは成人向けコンテンツプラットフォーム全般に対して決済制限を強化しており、その影響がついにゲーム業界の中核であるSteamにまで及んだのである。

削除基準の曖昧さが生む混乱:一貫性のない選別プロセス

削除されたゲームを詳細に分析すると、明確な基準が見えてこないという深刻な問題が浮上する。削除対象には日本風の2D美少女ゲームから西洋スタイルの3Dゲーム、写実的なゲームまで多様なスタイルが含まれていた。一部のゲームはタイトルに「Sister」「Mommy」「Family」などの敏感な単語が含まれていたが、そうでないゲームの方が多数を占めていた。

特に注目すべきは、近親相姦や催眠といった明確に問題視されそうなテーマを扱った作品が削除される一方で、同様に敏感な内容を含むゲームが削除を免れているという矛盾である。『Don't Tell Mom: I Fed My Stepsister』『Mad Island』『Winter ~Life in the Countryside~』などの作品は、Steamの成人向けコンテンツタグのメインページに表示されるほど人気であるにも関わらず、今回の削除を逃れている。この一貫性のなさが、開発者とユーザーの間に大きな混乱と不安を生んでいる。

日本のオタク文化産業への深刻な打撃:DLsiteからFANZAまで

Steam以前から、日本のオタク文化コンテンツ産業は国際的なクレジットカード会社による規制の波に晒されてきた。2024年4月、大手ダウンロードサイト「DLsite」でVISAとMastercardの利用が突然停止され、同年6月には「FANZA同人」でもVISA決済が停止された。さらに11月には、漫画家で参議院議員の赤松健氏が立ち上げた「マンガ図書館Z」が決済サービスの停止により一時閉鎖に追い込まれた。

これらの事例は全て、海外の金融機関が日本の2次元コンテンツに対して組織的な規制を行っていることを示唆している。アニメイトの「ポケットドラマCD」、女性向け同人サイト「pictSPACE」、婚活サービス「アエルネ」など、男女問わずオタク関連サービスでクレジットカード利用制限が相次いでいる。今回のSteam規制は、この流れがゲーム業界の中核にまで到達したことを意味する歴史的な転換点と言えるだろう。

開発者コミュニティの反発と将来への懸念

今回の突然の削除措置に対し、成人向けゲーム開発者コミュニティからは強い反発の声が上がっている。多くの開発者が事前通知なしに作品を削除され、具体的な理由も明かされていない状況に困惑を隠せない。特に問題視されているのは、最終的な判断基準がValveではなく、VISAやMastercardなどの「金融機関」に委ねられる可能性があることだ。

さらに、LGBTQIA+などの性的少数者に関するコンテンツへの悪影響を懸念する声も上がっている。YouTuberのNoahFuel Gaming氏をはじめとする業界関係者は、金融機関による実質的な表現規制が拡大することへの警鐘を鳴らしている。現在Steamには推定7,000から10,000本の成人向けゲームが存在しており、今回の削除が氷山の一角に過ぎない可能性も指摘されている。

ゲーム業界の未来:プラットフォーム自主性の終焉か

今回のSteam成人ゲーム大量削除事件は、単なるコンテンツ規制以上の意味を持つ。これは、デジタルプラットフォームの内容決定権が、プラットフォーム運営者から金融機関へと実質的に移行したことを示す象徴的な出来事である。Steamがこれまで掲げてきた「違法または明確な嫌がらせでない限り、あらゆるゲームを受け入れる」という基本方針が、外部の圧力によって根本から覆されたのだ。

業界専門家は、もし現在の曖昧な削除基準が厳格に適用された場合、Steam上の成人向けゲームの半数以上が予告なく削除される可能性があると警告している。Valveからの明確なガイドライン発表や追加の立場表明が切実に求められる中、開発者とユーザーは常に自分たちのコンテンツが突然消失するかもしれないという不安と隣り合わせの状況に置かれている。クリエイティブな表現の自由とプラットフォームの独立性が、金融機関の判断に左右される時代が始まったのかもしれない。

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