全漢吉氏「保守右派の真の主人は韓東勲か、全漢吉か」国民の力掌握宣言で党内分裂深刻化

衝撃的な挑発発言で保守陣営を揺るがした全漢吉氏

7月18日、尹錫悦前大統領の拘束適否審査が行われた日、ソウル瑞草区の裁判所三叉路に約200名の支持者が集結しました。太極旗と星条旗を振りながら前大統領の釈放を求める集会が開かれる中、最も注目を集めたのは元韓国史講師の全漢吉氏の発言でした。

全氏は集会現場で「韓東勲と金龍泰が早く全漢吉を追い出せと言っているが、保守右派の真の主人は韓東勲なのか、全漢吉なのか」と挑発的に発言。続けて「我々が国民の力を掌握しなければならない。数万人の党員が団結して尹錫悦大統領を支持する候補を党代表に選出しよう」と主張しました。

この発言は韓国政界に大きな衝撃を与えました。特に全氏が尹前大統領から直接「ありがとう」という電話を受けたと涙ながらに語った場面は、支持者たちの心を強く揺さぶりました。一方で、対立する陣営からは極右化への懸念の声が高まっています。

国民の力入党で巻き起こった党内大混乱

全漢吉氏の国民の力入党は6月9日に行われましたが、当時の金龍泰非常対策委員長時代に本名（全有寛）で静かに入党していたため、党内でも把握されていませんでした。しかし7月14日のリセットコリア国民運動本部発足式で公式に明かされたことで大きな論争となりました。

党内の反発は即座に表面化しました。韓東勲前代表は7月17日、フェイスブックに「全漢吉講師のような『不正選挙陰謀論』と『尹錫悦アゲイン』のアイコンを国民の力に入党させることを国民がどう見るか考えるべきだ」と強く批判。金龍泰前非常対策委員長も「当時非常対策委員長だった私が知っていれば党員資格審査委員会を開いて入党を阻止していただろう」と後悔の念を表明しました。

党執行部の対応も混乱を露呈しました。鄭成国事務総長は「入党を拒否できる制度はない」と述べる一方、党内では全氏の影響力拡大を懸念する声が高まっています。特に8月22日の全党大会を控え、全氏の存在が党権競争に与える影響について議論が活発化しています。

オンライン世論の激しい対立と文化的背景

全漢吉氏の発言と入党をめぐってオンライン上では激しい世論対立が起きています。DCインサイドやネイト版などの保守系コミュニティでは「ついに本当のことを言ってくれる人が現れた」「全漢吉だけが真の保守価値のために戦っている」といった擁護論が目立ちます。

一方でネイバーやダウムなどの主流プラットフォームでは「このような極端主義は保守陣営を破滅させる」「すべての韓国人にアピールできる指導者が必要で、最も急進的な支持者だけを対象にしてはいけない」といった批判的意見が多数を占めています。

興味深いのは、全氏の人気が主にユーチューブを通じて形成されたことです。彼の「한길 오버 플라워즈（ハンギル・オーバー・フラワーズ）」チャンネルは尹前大統領支持者の結集点となり、従来のメディアのフィルタリング機能を経ずに極端な見解を表現できるプラットフォームを提供しています。この現象は韓国の政治文化における新たな変化を示しています。

極右化論争と韓国保守政治の行方

全漢吉氏の台頭は韓国保守政治の極右化という深刻な問題を浮き彫りにしています。彼の全光焄牧師との連携や選挙不正陰謀論の拡散は、世界的なポピュリズム極端主義の傾向が韓国でも根を下ろしていることを示しています。

政治観察者たちは全氏の魅力が保守基盤の不満と陰謀論に直接語りかける意欲にあると指摘しています。主流政治家とは異なり、選挙数学や幅広いアピールを考慮する必要がない全氏は、従来の党指導部に裏切られたと感じる熱烈な支持者の不満に直接訴えることができます。

韓東勲前代表は「国民の力を極右政党にするのは確実な崩壊への道」と警告し、このようなアプローチが保守派の選挙成功に不可欠な穏健派有権者を永続的に疎外すると主張しています。しかし全氏の支持者たちは、これこそが真の保守価値を守る唯一の方法だと反論しています。

8月全党大会への影響と変数としての全漢吉

8月22日に予定された国民の力全党大会で全漢吉氏は直接的な影響力を行使できません。党規により党員歴3ヶ月以上でなければ候補者登録ができないためです。しかし彼の存在は間接的に大きな変数として作用しています。

現在まで党代表選挙に出馬表明した人物は大きく「弾劾賛成」陣営と「弾劾反対」陣営に分かれています。趙慶泰・安哲秀議員は弾劾賛成派として、張東赫議員と金文洙前雇用労働部長官は弾劾反対派として出馬を表明しました。韓東勲前代表も出馬を検討中と伝えられています。

全氏の入党は尹前大統領支持세력の結集を象徴的に示しており、党員투표に影響を与える可能性があります。特に「윤 어게인（尹アゲイン）」세력과の연대를 강조하는 후보들에게는 우호적 변수로 작용할 수 있습니다。반면 당의 극우화를 우려하는 온건파 당원들에게는 부정적 영향을 미칠 가능성도 있습니다。

国際的視点から見た韓国民主主義への懸念

国際的観察者들に게 전한길씨의 보수 지도부에 대한 도전은 아시아의 가장 중요한 민주주의 중 하나에서 정치적 극단주의로의 우려스러운 경향을 나타냅니다。그의 수사는 전 세계 포퓰리스트 운동을 반영하며 한국 민주주의 제도의 안정성과 지역 리더로서의 역할을 유지할 수 있는 국가의 능력에 대한 의문을 제기합니다。

이러한 내부 보수 투쟁의 결과는 한국의 정치적 미래에 중대한 영향을 미칠 것입니다。만약 전씨와 유사한 인물들이 국민의힘을 장악한다면, 보수 운동을 선거 성공에 필요한 온건한 유권자들을 끌어들일 수 없는 영구적인 야당 지위로 밀어넣을 수 있습니다。

한국이 미래 선거를 준비하는 가운데, 전한길 현상은 전통적인 리더십이 자신들의 기반의 우려를 해결하지 못할 때 정치 운동이 얼마나 빨리 극단주의 목소리에 의해 납치될 수 있는지에 대한 엄중한 경고 역할을 합니다。보수 운동이 핵심 지지자들과 더 넓은 유권자층 모두를 만족시킬 수 있는 길을 찾을 수 있는지 여부가 국민의힘의 운명뿐만 아니라 한국 민주주의 자체의 방향을 결정할 수 있습니다。