10月なのに37度？韓国で記録的な猛暑が続く異常気象

真夏のような10月の気候

10月に半袖を着ている姿を想像できますか？それが今、韓国でまさに起きている現実なのです。2025年10月11日、韓国全土の気温は灼熱の37度まで上昇する見込みで、朝の最低気温も21～27度と高めです。これは典型的な秋の天気ではなく、去ることを拒む夏の熱波のようなものです。

韓国気象庁はほとんどの地域に猛暑警報を発令しており、体感温度は最高35度に達する見通しです。さらに異例なのは、夜間でも気温が25度以上を保つ熱帯夜が、沿岸部や都心部を中心に続いていることです。大気質は微細粉塵が概ね良好レベルを保っていますが、容赦ない暑さこそが人々の注目を集めています。

気象当局によると、国全体が北太平洋高気圧の影響下にあり、この高気圧は通常夏季に優勢となるものです。朝鮮半島周辺の海では、東海と南海の沿岸で0.5～1.5メートル、西海の沿岸で0.5～1.0メートルの波高となっており、大気の異常にもかかわらず比較的穏やかな海況を示しています。[web:6][web:9][web:21]

記録更新がまるでスポーツのよう

海外の読者を驚かせるかもしれない事実があります。2025年は韓国史上最も暑い年となりました。夏の平均気温は25.7度に達し、昨年2024年に記録された25.6度の記録を更新したのです。そう、2年連続で記録的な暑さなのです。ソウルだけでも夏に46日の熱帯夜を記録し、1908年に気温観測が始まって以来最多となりました。

しかし、話はこれだけではありません。暑さは夏が正式に終わった後も止まりませんでした。10月の気温は平年を大きく上回っており、済州島などの一部地域では10月6～7日に観測史上初めての10月の熱帯夜を記録しました。西帰浦は10月7日に31.3度を記録し、10月の気温記録を更新しました。オンラインコミュニティでは、まだ半袖を着ている、夜はエアコンをつけないといけないといった投稿で溢れています。

10月の平年以上の気温となる確率は40%で、異常高温日が例年より頻繁に発生すると予想されています。11月も平年より暖かい見通しで、過去の平均より0.5～1.2度高い気温が予測されています。気候科学者たちは、このパターンは単なる暑い年以上のものであり、朝鮮半島に影響を及ぼす気候変動の加速を示す明確なシグナルだと警告しています。[web:3][web:10][web:26][web:27][web:38]

なぜこのようなことが起きているのか

では、この長引く夏の原因は何でしょうか？主な犯人は北太平洋高気圧で、2025年を通じて異常に強く持続しているのです。通常、この高気圧は秋の初めに弱まり南下し、北からの冷たい大陸性気団が流れ込むのを許します。しかし今年は、歓迎されない客のように居座り続けているのです。

科学者たちはいくつかの相互に関連する要因を指摘しています。第一に、北西太平洋の海面水温の上昇が、これらの気象パターンに燃料を供給するエネルギーを提供しています。第二に、高気圧システムが熱い空気を地表近くに閉じ込め、拡散を防ぐヒートドーム効果の証拠があります。第三に、ソウル、釜山、大邱などの主要都市におけるヒートアイランド効果が、特に夜間の気温を増幅させています。

2025年の熱波は、過去の年と比較してユニークな特徴も示しています。1月から5月まで平年以下の海面水温にもかかわらず、極端な暑さが発生したことは、大気循環パターンが海洋温度よりも支配的な役割を果たしている可能性を示唆しています。これは長期的な気候予測と適応戦略に深い影響を及ぼします。韓国の気候研究者たちは、同国の気温が世界平均の1.09度より速い1.6度で上昇しており、極端な気象現象がますます一般的になっていると指摘しています。[web:13][web:16][web:24][web:25][web:31][web:45]

健康警告と国民の反応

長引く熱波は公衆衛生に深刻な影響を及ぼしています。2025年5月15日から7月7日まで、ソウルの救急室監視システムは85件の熱関連疾患を記録し、2024年の同時期と比較して58件の劇的な増加となりました。最も脆弱な時間帯は午前10時から正午の間で、全症例の44%を占めています。多くの事故は、ランニング、公園での運動、屋外での作業などの野外活動中に発生しました。

熱疲労から生命を脅かす熱中症に至る熱関連疾患は、大きな懸念事項となっています。医療専門家は、重要な3段階予防ルールを強調しています：水、日陰、休息です。気温が31度を超えると、基本的な予防措置を講じるべきです。33度以上では、毎時10分の休憩と水分摂取の増加が推奨されます。気温が35度以上に達すると、毎時15分の休憩と調整された作業スケジュールが不可欠になります。

韓国のネットユーザーたちは、オンラインで自分たちの経験を積極的に共有しています。Naver、Daum、DCインサイド、FMコリアなどの人気コミュニティサイトは、対処戦略についての議論、エアコンを付けっぱなしにすることによる電気代への不満、そして将来の夏にとって何を意味するのかという懸念で溢れています。感情は複雑で、対処メカニズムとしてユーモアを表現するユーザーもいれば、気候変動について本当に心配を表明するユーザーもいます。トレンドのコメントには、まだ夏服を片付けないで、このペースなら11月まで必要かもしれないというものがあります。[web:8][web:11][web:14][web:23][web:28]