成信女子大学と光州女子大学で同日テロ脅迫騒動、ヘイトクライムの可能性?

Jul 12, 2025
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成信女子大学と光州女子大学で同日テロ脅迫騒動、ヘイトクライムの可能性?

同日に起きた二つの女子大学での爆破脅迫事件の概要

2025年7月7日、ソウルの成信女子大学と光州の光州女子大学で、爆発物が設置されたという脅迫メールが発見され、学生と教職員が避難する騒動が起きました。これらのメールは7月4日夜11時頃に送信され、爆弾が7月5日午前3時30分頃に爆発すると予告していましたが、週末を挟んだため、大学側が確認したのは7日午前でした。警察と消防は約4時間にわたりキャンパス内を捜索しましたが、爆発物は発見されませんでした。同様の脅迫メールは光州女子大学にも送られており、警察は同一犯の可能性が高いと見て捜査を進めています。この事件は韓国社会における女性差別やヘイトクライムの問題を改めて浮き彫りにしました。

脅迫メールの送信者と反フェミニズム団体の関与

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脅迫メールの送信者は自らを『男性連帯』のメンバーと名乗っており、この団体は過去に軍加点制度の廃止に反対するなど、反フェミニズム的な活動で知られています。メールには女性の教育を否定するような差別的な文言も含まれており、警察はこれを女性を標的としたヘイトクライムの可能性があると見ています。警察はデジタルフォレンジックを駆使して送信者のIPアドレスを追跡し、監視カメラ映像の解析も進めています。

大学とオンラインコミュニティの反応と連帯

成信女子大学と光州女子大学は、脅迫メールを受けて即座に警察に通報し、学生と教職員の安全確保のためにキャンパスを避難させました。また、授業は全て中止され、学生会や教職員組合は共同声明を発表し、ヘイトクライムに対する厳正な対応を求めました。韓国の主要オンラインコミュニティであるDCインサイド、ネイトパン、インスティズ、FMコリアなどでは、事件に対する恐怖や怒り、そして被害者への連帯の声が多く見られました。一部のコメントでは、この事件を単なる悪質な冗談と見る向きもありましたが、多くはヘイトクライムとしての厳しい処罰を求めています。

韓国における女子大学と反フェミニズムの文化的背景

韓国の女子大学は女性の社会進出と教育の象徴であり、同時に反フェミニズム勢力の標的となることも多いです。男性連帯のような団体は、過去に軍加点制度の廃止や男女平等政策に反対し、オンライン上での女性差別的言動も活発に行っています。この事件は、韓国社会に根強く残る性差別やジェンダー問題の一端を示しており、国際的な視点からも注目されています。

メディアとブログによる事件報道と社会的議論の活性化

朝鮮日報、ハンギョレ、ソウル新聞、聯合ニュース、KBSなどの主要メディアは、迅速な警察対応と爆発物未発見の事実を報じました。ネイバーやティストリーのブログでは、学生たちの避難体験や不安の声が共有され、ヘイトクライムに対する社会的な関心が高まりました。多くのブロガーは、オンライン上の女性差別的言説の常態化を批判し、女性の安全を守るための制度的な変革を求めています。

捜査の進展と国際社会における意義

2025年6月13日現在、警察はデジタル証拠の解析と反フェミニズム団体との関連性を調査中です。この事件は、ヘイトクライムに対する法整備の強化や学生の安全確保の必要性を再認識させました。国際的な視点からは、韓国のジェンダー平等の課題と闘う象徴的な事件として注目されています。海外のK-カルチャーファンにとっても、韓国社会の複雑なジェンダー問題を理解する重要な機会となっています。

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